onestonetwobirds’s diary

今日を楽しく

はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」

 記憶に残っている、あの日とは、何だろうと考えてみました。記憶として思い出せるあの日・・・、たくさんありそうですが、何を思い出したらよいのか、挙句の果てには何もなさそうです。

 そこで、喜怒哀楽の四つの感情について、もっとも古い・新しい・強烈なもの三種類をあげてみることにしました。そうすると、強烈>最近>最古の順で速く記憶を思い出すことができました。また、感情としては、怒・楽が喜・哀より直ぐに思い出されました。

 やはり、記憶に残っているのは強烈な印象を残している事件で、いつ・どこで、だれが・なにをしたが鮮明に思い起こされました。なぜ・どのようにも芋づる式に多くのことがついてきました。その中で最強のものは、職場の上司にいじめられたことでした。「怒」の思いです。当時はパワハラを禁止するような規則が全くない時代でした。そういう中で、いじめた相手への対抗方法や抵抗した結果への対応の仕方などを自分なりに考えて、生き抜いてきたという事実が残っています。さらに、残りの三つの感情についても、記憶には「だれが」の情報が必ずありました。人間関係の中で生かされているからだと考えられます。

 私にとって、「記憶に残っている、あの日」とは自分の歴史です。現在の自分を造っている過去の自分です。生きる上での判断基準を養ったもの、または体(脳細胞)の一部であるような気がします。